台湾に行く方法
前回に引き続き台湾旅行を解説します。
①台湾に行く時期、行きたい場所を決める
②計画を立てたら必要な手配や手続きをとる
③台湾への準備
④旅行当日、空港でやることと飛行機搭乗までのながれ
⑤台湾を楽しむ
⑥手荷物はきちんと整理して、帰国はスムーズに
前回は、「③台湾への準備」の「台湾の両替方法」までを解説しました。
今回は、その続きからご紹介していきます。
③台湾の準備
台湾で使える携帯の準備(SIMカード)
「アジアでスマホを使うには」で解説したように、プリペイドSIMを購入して携帯を使用するのが、最も安いです。
SIMフリースマホをお持ちでなければ、事前にSIMロック解除もおこなってください。
空港以外の街中の携帯通信会社屋さんでもSIMカードは購入できるのですが、こちらは通信制限がかかります。
最大でも8GBしか使えなかったりするので、1ヶ月以内の短い滞在なら空港で通信制限のないSIMカードを購入するのがオススメです。
台湾にもフリーWi-Fiサービスはあります。
台湾はWi-Fi天国なので、空港のカウンターで海外旅行者用のフリーWi-Fi登録ができます。
方法については、後ほど詳細を説明します。
そのため、それほどの大容量は必要ないかもしれません。
中華電信
海外でSIMカードを購入する際、いくら相手が外国人観光客に慣れているといっても現地の人と中国語ないし英語でやりとりするのは自信がないし気も引けます。
きっとそういった方もいらっしゃると思います。
そんな時にお勧めしたいのが台湾の電気通信事業者のひとつ中華電信が展開している、日本から予めオンライン上でSIMカードを予約しておき、台湾に着いたら空港ですぐ受け取ることが出来るサービスです。
この方法でプリペイドSIMカードを購入する場合は、現地で予約番号を見せるだけなので言語の壁だけではなく購入する際のステップをいくつか簡略化することが出来る上、売り切れなどで手に入らないという状況を回避することが出来ます。
桃園国際空港の中華電信店舗の営業時間は8時〜21時です。
現金でのみ購入可能・クレジットカード払い不可です。
まずは中華電信のSIMカードオンライン予約ページにアクセスしてしましょう。
こちらのページは日本語にもばっちり対応しているので心強いです。
予約が完了したら、SIMカード受け取りに必要な予約番号、そして自分が選んだ空港の受け取り場所も詳しく書かれているので、一番下の「印刷する」をクリックして、旅行時はこちらの用紙をパスポートと一緒に携帯しましょう。
受け取りに必要な持ち物
•パスポート
•第二身分証明書(ビザ、居留証、国際学生証、日本の運転免許証、マイナンバーカードなど)
•予約番号が書かれた用紙
•SIMカード購入分の台湾ドル(現金)
亜太電信(Asia Pacific Telecom)
5日間で使う場合に最もおすすめなプリペイドSIMです。
4Gの高速通信を5日間無制限で使えて700円ととても安いです。
前述の中華電信の5日間300台湾ドル(約1,054円)に比べて、通話はLaLa CallかLine電話になる、設定を自分でやらなければならないというデメリットはあります。
スマホの設定等に詳しい人は、こちらかもしれません。
・使用可能日数 5日
・通信容量 無制限
・テザリング 利用可能
・対応SIMサイズ 標準・micro・nano
・周波数帯域
【LTE】700Mhz、900Mhz、1,800Mhz
【3G】900Mhz、2,100Mhz
亜太電信は台湾の3大キャリアと言われる「中華電信・台湾大哥大・遠傳電信」に比べるとシェアの低い会社ですが、台北や高雄などの主要エリアはもちろん、台中でも問題なく使用できます。
SIMフリースマホでない人は、安くてサポートの充実している下記WiFiルーターのレンタルをご検討ください。
無料Wi-Fiサービス iTaiwanの事前登録
iTaiwanとは台湾政府が提供している無料のWi-Fiサービスで、離島を含むほぼ台湾全土で利用できます。
外国人旅行者ももちろん利用可能で、簡単な登録のみで最大90日間使用できるので、プリペイドSIMカードやポケットWiFiなどがない場合は登録しておいた方がいいサービスです。
iTaiwanは2013年からインターネットでの事前利用登録申請が可能になり、出発前に申請しておけば、台湾到着後、各空港内にある交通部観光局のサービスカウンターや各地の観光サービスカウンターでパスポートを提示し、すぐにiTaiwanのIDを有効にしてくれます。
なお、事前登録をしなくても利用は可能です。
この場合は現地で少し時間がかかりますがパスポートを提示すれば登録できます。
iTaiwanの事前登録方法
ネットで事前登録が可能なiTaiwan Wi-Fiサービス ネットで事前登録が可能なiTaiwan Wi-Fiサービス 事前登録はiTaiwanのサイトから。
個人旅行の場合は、サイト左側の「散客線上登記」をクリック。
パスポート情報などを入力するだけの簡単登録 パスポート情報などを入力するだけの簡単登録 預定入境日(台湾到着日)と国家・地区(国籍)、護照號碼(パスポート番号)を入力・選択する画面になるので、それぞれ入力して「check」ボタンをクリック。
すると、さらに生日(誕生日)、申請天数(申請日数)、電子信箱(メールアドレス)、入境機場(到着空港)を入力する項目が表示されます。
日数は30・60・90日と最大90日まで選択可能。30日以内の旅行であれば30daysでOK。
到着空港は台北松山空港であれば、上から3つ目の「臺北国際航空站」を選択。
最後に「送出」ボタンを押して事前登録完了。
あとは台湾で受け取りです。
④旅行当日、空港でやることと飛行機搭乗までのながれ
いよいよ、台湾行き当日です。
ここからは飛行機に乗ったり台湾で入国手続きしたりするのに必要な手続きをみていきましょう。
空港についてから飛行機に乗るまでの流れ
まずはフライト時間を確認してください。
空港に到着するのは、「フライト時間から2時間前」というのが理想です。
1時間前でも間に合うこともありますが、出発ゲートが歩いて10分以上かかったり、連絡モノレールでターミナル移動があったりするので余裕をもちましょう。
・空港に入ったらすぐ空港会社のカウンターへ
予約した航空会社のカウンターへ全ての荷物を持って行きます。
自分のフライトがエコノミーかビジネスもしくはファーストクラスかを確認し、カウンター前の列に並びます。
・チェックイン
カウンターで搭乗手続き(チェックイン)をします。
繁忙期や休日・祝日は結構手続きに時間がかかります。
パスポートと航空券、もしくはeチケットお客様控えと、マイレージカードがある方はこの時に提示します。
預ける荷物を(主にスーツケースなどで、パソコン類は預けられません)カウンターの横に乗せ、重さを量ります。
規定の重さを超えると超過料金が発生しますので、事前に確認しておきましょう。
・搭乗券を貰う
チェックインの手続きが済むと、搭乗券(ボーディングパス)をもらいます。
何時までに出国審査を終えてくださいと伝えられるので時間を守りましょう。
この時に荷物の引換え番号のステッカーなどももらえるので、紛失しないようにご注意ください。
・セキュリティチェック
預けた荷物以外の荷物検査とボディチェックですが、荷物は液体物の持ち込みは禁止されています。
パソコンもあれば、カバンから出した状態で検査します。
時計や携帯電話なども荷物と一緒に検査してもらってください。
・出国審査
セキュリティチェックが終わると出国審査です。
ここでもパスポートと搭乗券を持って列に並び、順番がきたら提示してください。
審査が通るとパスポートに出国スタンプが押され、パスポートと搭乗券が返却されます。
(何か高額な品を持っている場合は税関で申告しなければいけませんが、それ以外は特に申告の必要はありません。)
・免税店で買い物
空港の大きさにもよりますが、免税店が並んでいるのでお買い物ができます。
買い物もお得にできますし、お土産や機内での食べ物、飲み物も買うことができます。
・搭乗ゲートへ移動
搭乗券にかいてある搭乗ゲートに出発時刻の最低でも20分前には向かいましょう。
・飛行機に乗る
搭乗ゲートについたら、搭乗許可がアナウンスされるまで待ちます。
順番的に、ファーストクラス→ビジネスクラス→エコノミーの後ろ座席から搭乗します。
搭乗するときは、搭乗券を渡し半券を受け取ります。
機内に乗ったら、指定の座席に座り荷物は座席の範囲内の荷物置きに収納して飛行機の離陸を待ちます。
飛行機到着から入国までの流れ
台湾に到着し、残りの手続きが終わればいよいよ楽しい観光が待っています。
・飛行機の機内(もしくは台湾の空港)で台湾の入国審査カードを書く
台湾行きの機内、もくしくは台湾の空港で入国カードが配られるので、それを書く必要があります。
入国審査カードとは、パスポートと一緒に提出する台湾旅行の詳細情報です。
自分の名前や国籍、泊まる予定のホテルの住所、乗ってきた飛行機の便などを記入します。
これを書かないと入国させてもらえないので、機内で配られているタイミングか、台湾の空港に到着したらもらって書きましょう。
台湾の入国審査カード・入國登記表(Arrival Card)の書き方は以下の通りです。
・姓 Family Name(自分の苗字を記入。パスポートに書かれている自分の名前のローマ字表記がいい)
・名 Given Name(同じく自分の名前を記入。パスポートに書かれている自分の名前のローマ字表記がいい)
・護照號碼 Passport No.(パスポートの番号を書く)
・出生日期 Date of Birth(出生日期とは、自分の誕生日のこと)
・國籍 Nationality(国籍のこと。漢字で「日本」、またはローマ字で「Japan」でも大丈夫です。
・性別 Sex(性別のこと。身体の性別を記入)
・航班、航名 Flight/Vessel No.(乗ってきた飛行機に振られているナンバーを記入)
・職業 Occupation(自分の職業を記入。英語が望ましいけど、漢字でも大丈夫)
・簽證種類 Visa Type(ビザの種類にチェックを入れる。観光目的なら「停留」にチェックを入れれば大丈夫。もしくは空白でもOK)
・入出境證、簽證號碼 Entry Permit/Visa No.(持っているビザ番号を記入。観光区目的の日本人は記入しなくても大丈夫)
・居住地 Home Address(日本にある自分の住所を記入)
・居住地 Residential Address in Taiwan(台湾で自分が滞在する予定の住所(友人の家など)または泊まる台湾のホテル名を記入)
・旅行目的 Purpose of Visit(自分が台湾で何をするのかを記入。
観光目的なら、「3.觀光 Sightseeing」にチェック)
・旅客簽名 Signature(最後に自分の名前のサインを。
自分のパスポートと同じ書式のサインをする)
2015年7月1日から、インターネットで必要情報を入力しておけば、紙の入国カードは不要になりました。
内政部移民署の公式ホームページから手続きできます。
・入国審査
入境檢查(Immigration)と書かれた看板を見ながら、入国審査が行われる場所まで歩きます。
その後、「持非中華民國護照旅客」(台湾のパスポート以外を持っている旅客の意味)と書かれている列に並んで順番を待ちます。
順番が来たら、先ほど書いた「入国カード」と「パスポート」を見せます。
※インターネットで手続きしている場合、紙の入国カードは不要です。
その上で顔写真と指紋を取られます。
時間帯によっては長時間待つので、飛行機からなるべく早く降りて並ぶことをおすすめします。
・荷物の受け取り
台湾の空港で入国審査を終えたら、スーツケースを預けている人はこの先の預け荷物が運ばれてくる場所でピックアップします。
すぐに入国審査が済んだ場合、まだ荷物が届いていなくて待つ必要があるので、そのときは待ってみてください。
・税関
課税対象になるものがなければ緑のカウンターへ、申告するものがある場合は赤いカウンターで税関申告書を提出します。
別送品がある場合も申告が必要です。
生果物や海産物、肉類を含む動植物とその製品、ポルノ雑誌などは持ち込み禁止です。
台湾の空港に到着したらやること 両替・SIMカードの購入・iTaiwanの登録
台湾の空港に到着したら、最初にやることは3つ(最低1つ)です。
- 両替
- SIMカードの購入(SIMフリースマートフォンを持っている人は)
- iTaiwanの登録(観光客向けのフリーWiFi(ワイファイ)。念のために
両替またはキャッシング
この時に両替は必ずやっておきましょう。
台湾の台北などの街中でやっても、空港でやっても、レートは変わりません。
100円くらいの両替手数料が取られるだけなので、現金両替をするなら台湾の空港が一番おすすめです。
海外キャッシングは、「このノウハウで台湾旅行が安い その2」で解説したように、下記のセディナカードJiyu!da! が、どこの国でも最もお得で安全な現地通貨入手方法です。
セディナカードJiyu!da! について
《特徴》
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《サービス》
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・Jiyu!da!のほうはリボ払専用カードですが、全額一括支払いも設定できます。
・Jiyu!da!は、海外でのカード払いはポイント3倍(1.5%)なので、お得です。
※本サイトの表記内容は 2020年2月現在の内容になります。
正しい詳細に関しては株式会社セディナの公式ページをご確認ください。
フリーWi-Fi登録をする
次にフリーWi-Fi登録をしましょう。
こちらは外国人観光客を対象に整備されてる、台湾政府が提供するフリーWi-Fiです。
iTaiwanというのですが、これは地下鉄のMRTや公共施設などにいって、Wi-Fiの電波を探せばつなぐことができます。
このフリーWi-Fiは空港のサービスカウンター (旅客服務中心)に行って、「フリーWi-Fi プリーズ」と告げ、パスポートを見せると登録してもらえます。
日本語で説明してくれるスタッフが多いので、英語がしゃべれなくても大丈夫です。
登録してもらったらiTaiwanのIDが「自分のパスポートナンバー」、iTaiwanのパスワードが「自分の生年月日」になります。
たとえば1980年6月16日生まれなら、パスワードは「19800616」です。
有効期限は1ヶ月なので、日本の携帯電話を持っていった人や、Wi-FiのみのiPadのようなタブレットを持っている人には使えるサービスです。
前述の通り事前登録できるので、事前にやったほうが受け付けでの登録にかかる時間を省け、時間短縮になるでしょう。
台湾の空港に到着したら、交通部観光局のサービスカウンターへ。
桃園空港の第一ターミナルは到着ロビーに出て右側へ進んだエリアにあります。
日本語のわからないスタッフでも、「iTaiwan、WiFi」などと伝えればすぐに分かってくれ、ここでパスポートを提示します。
1分もしないうちに登録完了です。
そしてカウンターにある説明書を見ながらスマホでの操作を説明してくれます。
パスポート番号がiTaiwanのログインID、生年月日8桁がパスワードになっているので、それをスマホから入力するだけです。
そうすればすぐに使えます。
次はスマホでの操作のみです。
一度その場でログインして接続できるか確認してみることをおすすめします。
台湾で使える携帯のSIMカードを手に入れる
海外で使えるSIMフリースマートフォンを使える人は、SIMカードを購入して台湾で自分のスマホを使いましょう。
中華電信で事前予約した人は、受け取りに行きます。
⑤台湾を楽しむ
台湾での楽しみ方は、「このノウハウで台湾旅行が安い その1」で書いた内容と地球の歩き方をご参照ください。
その前に、次の交通手段でホテルにチェックインしてください。
朝から夜までに桃園空港へ到着して、台北市内に向かう場合は地下鉄(MRT)
地下鉄が動いている時間に桃園空港に到着して、台北市内に向かう場合は、2017年に開通した桃園MRT(地下鉄)に乗るのがおすすめです。
桃園MRTは急行に乗ると35分、各駅停車に乗っても50分くらいで台北駅に到着します。
バスだと1時間くらいかかるので、地下鉄がおすすめです。
深夜に桃園空港へ到着して、台北市内に向かう場合はバス
もし深夜のLCCに乗って、0〜1時くらいに桃園空港に到着した場合、残念ながら桃園MRTは閉まっています。
その場合はバスに乗って、台北市内まで向かうといいでしょう。
バスなら深夜も営業しているので、国光バスに乗っていけば安心です。
⑥手荷物はきちんと整理して、帰国はスムーズに
とうとう楽しい観光も終わり、日本への帰国です。
ホテルで飛行機搭乗時に預ける荷物と、携行する荷物をきちんと分けて、空港で慌てないように時間に余裕を持って準備しましょう。
飛行機に持ち込めない物をうっかり持っていると保安検査で時間を取られてしまうこともあるので注意してください。
基本的には行きと同じように手順を踏んで帰国します。
以上で、「このノウハウで台湾旅行が安い」は終わりです。
台湾に行かれるご参考にしていただければ幸いです。
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