ここ数年、フリーランス、海外ノマドというのが流行りだし、安易に海外ノマドを目指す人が増えています。
私はそのことを否定しているわけではなく、むしろ夢や希望を持ち、自分の才を信じてチャレンジしようという精神は、良いことと考えています。
ただ、現実はとても大変で、悠々自適に暮らしている海外ノマドワーカーは少ないです。
月5万円の収入でも暮らせる物価の安いタイなどで支出を抑え、海外ノマド生活をしているケースが多いのも現実です。
注意していただきたいのは、海外ノマドを目指す際に誰でもできるような事を専門分野にしてはいけないという事です。
ちょっと努力すれば誰でもできるような仕事は、参入者も多く、メイン収入にするにはリスクが高いです。
何時間やっても苦にならない仕事、誰でもできるようなものではない得意な仕事をメインにし、誰にでもできる仕事は副業的な収入源と考える方が、スムーズに暮らせると思います。
ここにあげた職種は代表的なもので、他にもあるとは思います。
なるべくたくさんの職種を知って、自分の得意とする職種を何するか決めることは重要です。
自分の得意とする分野、仕事は何かを考え、そのためのスキルは充分か、独学のみでスキル習得できるかを考え、目指すべき職種と、そのためのスキルアップに邁進してください。
Webエンジニア
マークアップ、フロントエンド、バックエンドなどのコーディングやプログラミングを行う仕事です。
参入障壁があり、勉強を途中でやめる人もいるため、競合は多くないようです。
HTMLマークアップはそうでもないですが、プログラミングは他と比べてスキル習得の難易度が高いです。
そのため業界全体でみても人材不足で、数ヶ月の間、スキルを習得すれば案件は多いです。
案件単価はやや高く、エンジニアのスキルによって対応できる案件の幅も変わってくるため、難易度の高い仕事は、単価もさらに高いです。
Webデザイナー
Webディレクターが整理した情報をもとにホームページの見た目の部分をデザインしていく仕事です。
見た目の部分と言うのは、ただキレイに作ればいいといいわけではなく、ホームページの目的を達成するため、またディレクターの意図をくみ取ってデザインに反映させるスキルが求められます。
Webディレクター
規模が大きめな案件を回したり、複数人での作業で必要になりますが、そうでない案件の場合は営業マン兼ディレクターのディレクターがつくことがあります。
制作の進捗を管理したり、クライアントとのコミュニケーション、マーケティング、仕様定義など制作の上流工程を担当する仕事です。
すでにweb制作のスキルがある人が、webデザインもしくはコーディングである程度web制作案件をこなしてから、ディレクターになるケースが多いです。
イラストレーター
イラストレーターとは、雑誌などの紙媒体やWeb、ソーシャルゲームなどで使われるイラストを描く人のことを指します。
イラストレーターの主な仕事内容は、クライアントの依頼に応じてイラストを制作し、提供することです。
制作するイラストは、ポスターや商品パッケージ、Webサイトや雑誌の挿絵など身近なものが主です。
翻訳家
翻訳家とは、外国語を日本語に訳す仕事のことです。
また、その逆もあり、日本語を外国語に訳すこともあります。
代表的なのは英日翻訳(英語を日本語に翻訳する)ですが、そのほかにもフランス語やドイツ語、中国語、アラビア語など、言語の種類はさまざまです。
翻訳家の仕事は、文芸翻訳、実務翻訳、映像翻訳の3ジャンルになります。
フォトグラファー
画像販売サイトに登録して収入源にしているケースが多いです。
ただ、大手企業の専属フォトグラファーなどは、実際に企業側と打合せや現地撮影が必要なので自由に海外ノマドするというのは難しいです。
あくまでも画像販売サイトで販売したり、写真教室を開いたりして収益を確保することになります。
大手企業の専属フォトグラファーになると収入が圧倒的に多いです。
ただ、最近では一般の人も普通にデジタル一眼レフやミラーレスを持ち、Webサイトに使う程度の画素数の写真ならプロに頼まずに自分で撮るか、著作権フリーの写真をダウンロードして使用します。
そのため、プロのフォトグラファーとして安定した収入を得るには、企業の専属になるくらいでないと厳しいかもしれません。
映像クリエイター
映像クリエイターとは、テレビのコマーシャルや映画、CG技術を駆使したものなど、各種映像作品を制作する職業です。
映像クリエイターは映像制作のスペシャリストです。
テレビのコマーシャルや映画、CG技術を駆使したゲームやアニメ、アーティストのミュージックビデオやゲームなど、さまざまな映像を制作しています。
映像制作専門の企業やテレビ局、広告代理店などで働いており、人気や実力が収入に直結する職業です。
大手企業の正社員や、知名度や実力があるフリーランスの映像クリエイターは高収入を得ることができます。
仕事をする上で特別な資格や免許は必要ありませんが、芸術的なセンスや最新の機器を使いこなすテクニックは欠かせません。
豊富な映像コンテンツがあふれる現代社会において、ますますの活躍が期待されている職業です。
留学エージェント
留学エージェントとは、留学したい人の代わりに留学先の手配を代行する代理人のことをいいます。
具体的には、留学先の選定や入学手続き、滞在先でのサポート、留学後のキャリア相談など、留学に関するあらゆるサポートをする仕事です。
留学は、留学者が全てを一人で進めるのは大変です。
そうした留学に関する不安や手続きのサポートを行います。
もちろん、ビジネスレベルの英語力が必須になります。
以下の職業は、誰にでもできるので、専業には向きません。
または、ブロガーでも自分のブログで仕事をPRして、営業手段に使う手もあります。
まずは、副業である程度稼げるようになるにはどうすべきか、情報を収集してからご検討ください。
ライター
ライティングは文字単価1円以上の案件にすると良いです。
現地でのルポルタージュなど記事にしやすく、実体験を元に新鮮でオリジナリティのある文章を書けるので重宝されます。
ライターもピンキリで、自称ライターというレベルの人から、1記事数万円稼げるレベルの人まで様々です。
最初はクラウドワークスやランサーズなどを利用して仕事を得て、企業側から気に入られれば直接依頼が来るようになります。
ライターはパソコンひとつで、特別なアプリもツールもいらないのでノマドワークと相性が良いです。
ただし、参入障壁の低さとインターネットの普及率から、ライターが激増していてライバルもいっぱいです。
冒頭で書いたように、誰にでもできる仕事なので、仕事を取るのが難しいです。
安定して仕事が取れる人は、企業に信頼されて直接依頼されるか、社長の目に留まり直接仕事依頼を受けているなど、限られているようです。
ブロガー、アフィリエイター
ブロガー、アフィリエイターとは、企業が宣伝したい商品やサービスを記事にして、提供されるリンクからの申し込みや購入があると企業ごとに決められた報酬をもらいます。
主な収入源は、Google Adsenseの広告収入やASPのアフィリエイト収入です。
収入はピンキリで、少ない人だと月に1万円も満たないけれど、専業でしっかり稼いでいる人はブログだけで月5,000万円稼ぐ強者もいます。
ただ、アフィリエイトだけで生活していける収益を上げている人は全体の23%で、他は収入ゼロ、あっても数万円という厳しい世界です。
私もちょうど1年続けましたが、ジャンルの選び方などが悪く、月2,000〜3,000円の収入です。
こうしたちょっと頑張れば誰にでもできるものは、一定以上認知されて流行ってしまうとすぐに過当競争になりレッドオーシャン化します。
最初は良くても次第に苦戦を強いられることになります。
あくまで副収入を得るサブ的な位置づけとし、メインは独自性のあるものにする方が良いと思います。
また、ブログを作り込んでも昨今のGoogleアップデートでサイトが圏外に飛ばされてしまったり、扱っている広告主が撤退するリスクもあります。
ただ、自分のブログに仕事のネタを投稿して、そこから仕事をもらえることがあるので、営業手段として使うという方法もあります。
デイトレーダー
デイトレーダーとは、株や為替FXなどで安い時に購入し高くなったら売るという繰り返しをして、売買益を増やしていく仕事です。
このような取引だけを仕事にしている人のことを専業デイトレーダーと言います。
専業デイトレーダー以外にも、最近では小さな余剰資金から始める投資も広まってきており、兼業デイトレーダーが増えている傾向があります。
兼業デイトレーダーは、株式市場が開いている平日は本業の仕事をしている人が多いため、24時間取引が可能な為替FXなどの取引をメインで行う人が多いです。
基本的には一日の内に決済し、日をまたぐことはありませんが、中には長期投資をするトレーダーもいます。
株や為替は世界情勢や企業の決算、災害など様々な事象が絡み合い変動するので、常に最新の情報を収集しなければいけません。
パソコンとインターネット環境があればできる仕事なので、自宅を仕事場にしている人が多いです。
YouTuber
YouTuberとは、YouTubeにさまざまな動画をアップロードし、その広告収入によって収入を得ている人のことをいいます。
YouTuberは、基本的にYouTubeのパートナープログラムというものに参加しています。
YouTube上に動画をアップロードすると、視聴数に応じた広告費が手元に入るしくみになっており、その額は1再生あたり約0.1円といわれています。
こうしたなか、YouTuberはオリジナルの動画を次々に撮影・編集し、多くの視聴者を集めることによって収益を上げています。
しかし、世界中で日々更新され続けられる動画の再生回数は平均して「数百程度」といわれており、多くの稼ぎを得られるほど爆発的な人気を集める動画はほんのわずかとなっています。
成功を目指すYouTuberは、人々にウケるネタを考え、そのうえで撮影方法や編集にもこだわり地道にアップロードを続けることで、少しずつ知名度を上げようとしています。
トップのユーチューバーになると年収1000万円を超える水準になることもあるようです。
しかし、ほとんどのユーチューバーは生計を立てられるほど稼いではいないようです。
ユーチューバーの約8割が月1,000円未満の収入であり、月100万円以上稼げる人は数%以下です。
この仕事もブロガー、アフィリエイター同様に、ちょっと頑張れば誰にでもできるもので、一定以上認知されて流行ってしまうとすぐに過当競争になりレッドオーシャン化します。
志望職種を絞り込んだら、その職種、業界をリサーチしましょう。
そのためのスキルレベルが充分か、充分でなければその獲得が、時間的・経済的に実現可能かどうかを精査していきましょう。
今回の記事が、海外ノマドワーカー志望者の参考になれば幸いです。
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