台湾に行く方法
これまで、様々な海外旅行ノウハウを綴ってまいりました。
今回は、日本人の海外旅行先ランキング昨年度1位の台湾です。
フォローワーの方々からのリクエストもあり、「台湾旅行の行き方」を解説させていただきます。
台湾旅行の行き方は、下記の通りです。
①台湾に行く時期、行きたい場所を決める
②計画を立てたら必要な手配や手続きをとる
③台湾への準備
④旅行当日、空港でやることと飛行機搭乗までのながれ
⑤台湾を楽しむ
⑥手荷物はきちんと整理して、帰国はスムーズに
旅行情報を調べるのも手続きをするのも、ほとんどネットでできます。
準備の段階で実際に足を運ぶ必要があるとすればパスポートの手続きくらいです。
でも、すでにパスポートをお持ちの人ならその手間すら必要ナシです。
それではそれぞれのステップについて詳しくご紹介していきます。
①台湾への出発時期、行きたい場所を決める
個人で台湾旅行をしようと思ったら、まず計画を立てることからはじめます。
次の項目について考えてみると、計画が立てやすくなります。
(個人の好みで、行き当たりばったりの旅行も楽しいですが、情報はしっかり収集してください。)
日程
台湾旅行の日数って何日で行くのがいいのでしょうか?
2泊か3泊以上で行くことが多いです。
日数に余裕があるのであれば、3泊4日で行くのをおすすめしています。
下記のような理由から、1日目や帰る日はほとんど観光する時間がなかったり、有名な観光地が意外と遠かったりするためです。
・LCCの到着する空港は台北の中心地から1時間半ほどかかる
・同じくLCCの到着する空港は非常に混んでおり、入国に1時間以上待つこともある
・みんなが行きたい九份は実は台北から1時間半以上かかる
観光の目的地
台湾で行きたい場所や、やりたいことをピックアップしてみましょう。
特に台北周辺には様々な観光スポットがあります。
台湾の代表的な観光地はどれも個人で行くことがそれほど難しくない場所にあります。
大自然や世界遺産の観光の場合は、自力で行くことが難しく、現地ツアーが必要だったりします。
それに比べて台北中心の旅行であれば、各観光地に自力で行くのは容易です。
台北には日本でいう地下鉄にあたるMRTが張り巡らされていますし、バスを利用すれば大抵のところにはいけます。
また、タクシー料金も日本に比べると半分以下です。
台北は、ほぼバスでも移動できます。
バスの運行状況が一目で分かるiPhoneのアプリがあり「次のバスはバス停まであと○分」といったことまで分かります。
台北市内の主要路線はバス停も多く、運行間隔も5〜15分ですのでうまく利用すれば効率的に市内を回れます。
ただ日本人が重要視する安全性で考えると断然MRTかと思います。
これから台北旅行を計画しているという人に向けて、台北初心者にぜひおすすめしたい台北の観光スポットを6つ紹介します。
台北を訪れたら絶対行きたい「中正紀念堂」
「中正紀念堂」は、故・蒋介石に対して哀悼の意を込めて建てられた記念堂です。
台湾の「青天白日満地紅旗」から取った青と白で彩られ、「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」の八德を示す八角形のデザインとなっています。
記念堂へと続く階段は84段、そして入口手前の5段を合計すると全部で89段となり、89は蒋介石の亡くなった年齢を示しています。
約25ヘクタールの広大な敷地には、國家音楽廰と國家戲劇院もあります。
音楽廳と歌劇場の下には、雑貨店やカフェなどが入っていますので、観光中の休憩にもおすすめです。
「中正紀念堂」では、毎時ちょうどの時間に衛兵交代があり、記念堂散策と合わせてぜひ見学してみてください。
■中正紀念堂
・住所:台北市中正區中山南路21號 台湾
・最寄駅:MRT中正紀念堂駅
・開館時間:9:00~18:00 衛兵交代 毎時0分、最終17:00
夏季:4月1日~9月30日 掲揚6:00、降納18:10
冬季:10月1日~3月31日 掲揚6:30、降納17:10
・URL:https://www.cksmh.gov.tw/
台北のランドマーク「台北101」
2004年に完成した台湾の新世代のランドマークともいえる「台北101」は、高さ約508メートル、地上101階建て、地下5階まである超高層ビルです。
完成当時は世界一高い建造物として認定され、2007年にドバイのブルジュ・ハリファに抜かれるまでその記録を誇っていました。
伝統的な宝塔と竹の節をイメージした8つの節があるデザインは、中華圏で縁起のよい「八」という数字を取り入れています。
「台北101」は、5階までがショッピングセンターとなっています。
5階のチケットセンターで入場券を購入し、専用高速エレベーターで89階の展望台に行くことができます。
台湾一高い建物から眺める台北の街の眺めは、きっと忘れられない旅行の思い出になること間違いなしです。
初めて台北を訪れたら、ぜひとも行きたい定番観光スポットです。
■「台北101」展望台
・住所:台北市信義路五段七号89階 台湾
・最寄駅:MRT台北101/世貿駅
・営業時間:9:00~22:00(最終入場21:15)
・展望台入場料:大人チケット NT$600
・URL:https://www.taipei-101.com.tw/
おみやげ探し&恋愛の神様にお参り「迪化街」
台北の西の端に位置する「廸化街」は、乾物やお茶などの問屋街が続いています。赤レンガでできたバロック調の建物が立ち並ぶ様子は、台湾らしい雰囲気をたっぷりと味わうことができます。
台湾茶やからすみなど、台湾みやげを取り扱う店が多く、ショッピングにも最適なエリアです。
通り沿いにある永樂市場の2階は、布問屋が揃っており、クラフト好きな人にもたまらない場所です。
恋のパワースポットとして有名な恋愛の神様「月下老人」が祭られる廟「霞海城隍廟」も迪化街にあります。
台湾全土から「月下老人」のパワーをもらいに、毎日多くの参拝者が訪れます。
恋愛運をアップさせたい人はお供えセットを購入し、ていねいにお参りをして、赤い糸のお守りを手に入れてみてください。
■迪化街エリア
・住所:台北市大同區迪化街 台湾
・最寄駅:MRT北門駅
台湾グルメの宝庫「士林夜市」(しりんよいち)
台北旅行では、おいしい台湾グルメを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
ローカルな台湾グルメを味わうならぜひ「夜市」に行ってみましょう。
台北最大の夜市と言えば「士林夜市」です。
MRT劍潭駅の1番出口を出て、大通りを渡った辺りから広がる一帯に、さまざまな屋台が所せましと並んでいます。
士林市場は、リーズナブルでおいしい台湾の屋台グルメが一同に勢ぞろいし、B級グルメ好きにはたまらない場所です。
夜市では、いろいろな食べ物を買って、食べ歩きをするのが醍醐味です。
世界中から多くの観光客が訪れる「士林夜市」は、実はスリ被害が頻発している場所でもあります。
夜市散策の際には、絶対に貴重品からは目を離さないでください。
楽しく安全に台北の夜市を満喫してください。
■士林夜市
・住所:台湾台北文林路・基河路周辺 台湾
・最寄駅:MRT劍潭駅
・URL:http://www.shilin-night-market.com/
脚光を浴びる昔の炭鉱跡地「九份(きゅうふん)老街」
台湾北部の新北市瑞芳区の山の上にある「九份老街」は、鉄道とバスを利用して行きます。
まずは、鉄道で台北駅から瑞芳駅まで移動します。
瑞芳駅に着きましたら、バスに乗り換えて「九份老街」へ。
もしくは、やや時間がかかりますが、台北市内の忠孝東路から高速バスを利用する方法もあります。いずれにしても、「九份老街」観光は、半日~1日ぐらいかかりますので、充分に時間のある時に行きましょう。
「九份老街」は、日本統治時代に金鉱山や石炭採掘の山としてにぎわいました。
最盛期には、約6,000人が住んでいたそうです。
戦後になると、しばらくはにぎわいが続きましたが、1971年に閉山しました。
その後は寂れていましたが、1989年に侯孝賢監督の映画『非情城市』の舞台となったことで、ノスタルジックな観光地として注目され始めました。
また、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の世界観に似ていると、日本でも有名になりました。
「九份老街」でおすすめしたいのは、「阿妹茶館(アーメイチャーロウ)」です。多くの観光客のフォトスポットになっています。
しかし、意外と店舗内に入る方は少ないようです。
風光明媚な景色を眺めがらゆったりとお茶ができますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
ほかにも、「九份老街」には趣のある茶芸館やカフェが点在しています。
■阿妹茶樓
・住所: 新北市瑞芳区豎崎路市下巷20号 台湾
水辺の街「淡水」でロマンチックなひとときを
台北近郊の観光スポット「淡水」は、台北中心部からMRT(地下鉄)利用で約50分の場所にあります。
MRT淡水・信義線(レッドライン)を終点まで乗って行くと到着し、気軽に行ける近郊の観光地でもあります。
「淡水」は、オランダ・スペインに統治されていた歴史があります。
その時代に建てられた西洋風の建築物、また日本統治時代に建てられた和風建築の文化財など、貴重な歴史建築が多く残り、それぞれが放つ異国情緒を感じられる街でもあります。
「淡水」のメインエリアから遊覧船に乗って約15分ほどで到着する「漁人碼頭(Tamsui Fisherman’s Wharf)」は、台北きってのデートスポットとして知られています。
「情人橋(バレンタインブリッジ)」という「淡水」のシンボルでもある白い橋から見る夕日は、台湾が誇る絶景ともいわれています。
旅先でロマンチックなひとときを過ごしてみたいという人におすすめのエリアです。
■淡水 漁人碼頭(Tamsui Fisherman’s Wharf)
・住所:新北市淡水區沙崙里第二漁港 台湾
・URL:https://tour.ntpc.gov.tw/
航空会社とホテル
海外旅行となると、まずツアーによる旅行が選択肢として優先されると思います。
台湾のように行きやすい国ですと、ツアーでも個人手配と同じように送迎は不要です。
あとは、どちらが安いかです。
その前に、台湾が送迎なしのハードルが低い理由を説明します。
海外旅行で真っ先に気になるのが空港から滞在先へのアクセスだと思いますが、台湾は交通インフラが比較的整っています。
主なアクセス方法はバス、MRT(日本の地下鉄のようなもの)、タクシーです。
旅行者にこれまで一番利用されてきたのは、バスでの移動です。
台湾の空の玄関口である桃園国際空港から台湾一の都市である台北まではバスで45分〜1時間ほどです。
チケットの買い方も簡単ですし、料金も片道400〜500円ほどです。
便数も多く、おおよそ15分〜20分間隔で運行されています。
さらに2017年3月に桃園国際空港と台北を結ぶ空港MRTが開通しました。
これで一気に空港へのアクセスが便利になりました。
台北駅までの直通なら35分で、普通車でも45分です。
運行間隔は15分なので、非常にタイムロス少なく移動できます。
知ってる人も多いかと思いますが、台湾は世界でもトップクラスの親日国家です。
なので、ある程度日本語が通じます。
街中でも普通に台湾人から日本語で話しかけられます。
何か困ったことがあって人に助けを求めたら、たいていの人はなんとか助けようとしてくれます。
たとえ日本語が全く分からない人であっても、片言の英語やジェスチャーでなんとか意思疎通を図ってくれます。
台湾旅行はエアトリの海外ツアーが断然安い!
では旅行代金においてどれぐらいツアーと個人手配が異なるのか、例を挙げてみましょう。
下の例は9月の最安値(9/23から3泊4日)を、同時期のツアーと航空券、ホテルの個人手配とを比較した結果です。
条件を 以下のように同じにしました。
■航空会社
ツアー :ピーチ・アビエーション
個人手配 :ピーチ・アビエーション
■ホテル
ツアー :ディーラーホテル
個人手配 :ディーラーホテル
■空港・ホテル間の送迎
ツアー :なし
個人手配 :なし
海外ツアー
旅行代金は個人手配より安いです。
最近の「ツアー」は送迎がなかったりなど、実質的には「航空券+ホテル」と同じ形態が少なくありません。
あまりにも安すぎて、3泊朝食付きホテルで、新大阪-東京間新幹線往復28,900円よりも安いです。
安すぎるので、もう少し高いホテルに変更されることをお勧めします。
いつもは旅工房で検索するのですが、エアトリは、台湾等4か国ほどは安さに自信があるようです。
個人手配
合計金額24,964円と、ツアーと比べて内容は全く同じで2,564円高いです。
いつもはエクスペディアをメインに検索するのですが、検索でディーラーホテルが出てこなかったのと、アジアに強いアゴダの検索結果を出しました。
LCCのセール航空券購入でさらに5,500円安くなる!
「海外旅行が安いのはパッケージツアーかホテル、航空券個人手配か その1」に書いたように、各LCC航空会社が行うセールを使えば、さらに5,500円安くすることも可能です。
今年中にとか、出発までの期間に余裕をもてば、セールを使うことで格安航空券がさらにお得になります。
例えば、PEACHのセールで大阪〜台北2,980円などのセール航空券を購入することができます。
ただし、各社とも、セールは「不定期」かつ「先着順」なので、いち早くセール情報をキャッチした人が勝ちという早い者勝ちのルールなのです。
日本発着のPeach、ジェットスター、バニラエアなど主要LCCのメルマガに登録しておくと、セール情報が届きます。
メルマガ購読は無料なので登録しておきましょう。
・PEACHのメルマガ登録はこちら
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台湾線に就航しているLCC
ピーチ(Peach・樂桃航空)
東京(羽田空港)発着
・東京(羽田)ー台北(桃園)
大阪(関西国際空港)発着
・大阪(関西)ー台北(桃園)
・大阪(関西)ー高雄
沖縄(那覇空港)発着
・沖縄(那覇)ー台北(桃園)
・沖縄(那覇)ー高雄
仙台空港発着
・仙台ー台北(桃園)
北海道(札幌・新千歳空港)発着
・北海道(札幌)ー台北(桃園)
ジェットスター(Jetstar・捷星航空)
東京(成田国際空港)発着
・東京(成田)ー台北(桃園)
大阪(関西国際空港)発着
・大阪(関西)ー台北(桃園)
名古屋(中部国際空港セントレア)発着
・名古屋(中部)ー台北(桃園)
バニラエア(Vanilla Air・香草航空)
東京(成田国際空港)発着
・東京(成田)ー台北(桃園)
・東京(成田)ー高雄
大阪(関西国際空港)発着
・大阪(関西)ー台北(桃園)
沖縄(那覇空港)発着
・沖縄(那覇)ー台北(桃園)
この続きは「このノウハウで台湾旅行が安い その2」でお伝えします。
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