みなさん、こんにちは!
フリーランスエンジニアのKATSUMIです。
約30年前に行ったニューカレドニアで、大変なことが起こっています。
フランス政府は5月15日、暴動が続く南太平洋の仏領ニューカレドニアに非常事態を宣言しました。
アタル首相は空港や港湾などインフラの安全を確保するため、仏軍を投入すると表明しました。
暴動の広がりを阻止するため、中国系動画投稿サイトTikTok(ティックトック)も禁止する方針も示しました。
ニューカレドニアの暴動について
「天国に一番近い島」といわれるニューカレドニア。
当ブログ「安いニューカレドニア旅行のノウハウ」でも紹介した人気観光地で、暴動が起こっている。
暴動はニューカレドニアの中心都市ヌーメアなどで5月13日から続き、警察1人を含めて5人が死亡しました。(2024年5月18日時点)
フランスからの分離独立を目指す勢力のデモが暴徒化し、工場や住宅が放火され、商店略奪も相次ました。
ダルマナン内相は16日にテレビで、200人が一時拘束されたと明らかにしました。
「暴徒は警察に実弾を発射した」と非難しました。
ヌーメアでは暴動に3000~4000人が加わったとみられています。鉄柵や木材を重ねて路上にバリケードを築き、食料や医薬品の配送に支障が出ているそうです。
非常事態はニューカレドニア時間の5月16日午前5時に始まりました。
これにより治安当局の権限が強化され、集会や移動の制限、特定人物の軟禁が可能になりました。
TikTok禁止には暴力映像の拡散を防ぎ、連絡網を絶つ狙いがあります。
暴動は独立派の過激グループが主導し、若者が多数加わっているとみられています。
暴動の原因は憲法改正案
暴動は、ニューカレドニアの地方選挙で有権者を拡大する憲法改正案への抗議デモが引き金になりました。
仏下院で審議され、現地に10年以上住むすべての市民などに、地方参政権を与えるための憲法改正に向けた動きが続いています。
独立派は「フランスからの移住者に投票権が広がり、先住民の独立派には不利」と反発しました。
法案を支持する地方議員は仏紙パリジャンで「若者がタイヤを焼き、『白人打倒』と叫んだ」と述べ、欧州系住民への憎悪が広がっていると証言しました。
ニューカレドニアはオーストラリアの東に位置する島で、19世紀にフランスが領有宣言した。現人口は約27万人で、欧州系は約24%を占めます。(先住民カナク系は約41%)
島は電気自動車(EV)のバッテリー原料となる金属ニッケルの世界的生産地で、近年は中国の進出が著しくなってます。
日仏安保協力の拠点
先住民の分離独立運動では、1980年代にも暴動が起きました。98年には仏政府との「ヌーメア協定」が成立。協定に基づい独立の是非を問う住民投票が21年までに3度行われ、いずれも否決されました。
ニューカレドニアは、フランスのインド太平洋戦略の要衝でもあります。昨年、日本の領事事務所が新設され、自衛隊と仏軍の共同訓練が行われました。
島には第二次大戦の前、炭鉱移民として渡航した日本人の子孫が約1万人定住しています。
暴動が落ち着いて、日本人が早く綺麗な海のニューカレドニアに行けるようになるのを祈るばかりです。
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