フリーランスを継続するにあたり、新規案件獲得の営業について考えておく必要があります。
今回の記事では、フリーランスが営業する前の準備についてご紹介していきます。
では、フリーランスの営業準備に必要なのは何でしょう。
まずWebサイトが必要
クリエイター系のフリーランスを考えている方なら、当然「ポートフォリオ」という言葉を聞いたことがあるはずです。
クリエイターにとっては作品集であり、コンテンツがアナログだった時代には、実際にプリントアウトした作品をファイルなどに挟んでポートフォリオとして持ち歩いていました。
けれども、Webサイトや動画などのデジタルコンテンツが当たり前となった現在では、ポートフォリオサイトという形でWeb上に公開することが主流になっています。
自分のWebサイトがWeb上でのポートフォリオ(作品集)になり、Web経由の仕事受注の窓口になります。
特にクリエイターの場合は、名刺と同等かそれ以上に重要なものです。
Webサイトを見てもらって決まったという流れを作っていきましょう。
独立してからでもいいと思いますが、個人で仕事をしながらだと意外と時間が取れず作業が進まないです。
時間が取れる間に作って公開しておくと、名刺にも記載できますし、営業活動もできるので作っておきたいです。
フリーランスで成功するには、実力を磨き実績を積むことが重要であることは言うまでもありません。
けれども、せっかく能力や実績があっても、それを採用側や顧客にうまくアピールできなければ、宝の持ち腐れということになってしまいます。
ポートフォリオは、Webデザイナーのスキルを的確に示すためのツールなのです。
ポートフォリオがあれば、自分がそれまでにどんな作品を作ってきたのか、どんな仕事をしてきたのか、さらにはどの程度の実力があるのかまで一目瞭然です。
クリエイターが転職するときには、ポートフォリオの提出を求められる場合がほとんどでしょう。
金融業界では、ポートフォリオは保有資産の一覧を意味します。
そう、ポートフォリオはクリエイターにとって、第一印象を決める顔であると同時に、大事な資産の一覧表でもあるのです。
例えば、ブログやFacebook、Twitterなどをやっている人なら、そうしたメディアを通じてクリエイターとしての作品を公開しているかもしれません。
実際、ブログをポートフォリオサイト代わりにしている人もおられます。
けれども、クリエイターが単にブログに作品のキャプチャやURLを貼るだけなんてもったいないと思います。
ブログは、基本的にコンテンツを時系列で掲載する仕組みなので、情報が整理されていないという印象を与えてしまうのもマイナスポイントです。
もちろんデザインをして、コーディングをしてと、ゼロからポートフォリオサイトを構築するのは、時間も手間もかかってしまいますが、採用側はポートフォリオサイトのデザインも含めて「作品」として見ています。
Webサイトを作る時のポイント
独自ドメインで作る
フリーランスビジネスをするにあたって、独自ドメインを使うことは大きなメリットになります。
なぜアメブロなど無料のドメインではなく、独自ドメインをわざわざ使うべきなのか。(商用の場合)
そして独自ドメインにはどんなメリットがあるのか、お話していきます。
まず独自ドメインのサイトWordPressなどは何かというと、有料のサイトです。
ホームページ作成サイトアメブロなどに関しては完全に無料で使用することができますが、Wordpressブログの運営には、毎月数百円~千円程度のコストがかかります。
ですがアメブロとは違い、Wordpressにはたくさんのメリットがあります。
まず、Wordpressとアメブロの違いを考えていきます。
アメブロとWordpressを住まいに例えるなら、アメブロがマンションの一室でワードプレスが一軒家ってイメージです。
アメブロを使う場合は、アメブロっていうマンションのうち、一室を借りるような感じです。
アメブロというマンションだと管理が楽な分、アメブロには制限があります。
一方一軒家なら好きなようにできます。
制限がないので、自由にできるのがWordpressです。
WordPressがアメブロ に優っているのは、
・デザインの種類
・多くの機能を使える
・商用利用の制限なし
・SEO効果
この4つです。
・デザインの種類
WordPressでは、「テーマ」というのを選択することによってデザインを決められますが、こちらは見やすくて、おしゃれなパターンがたくさんあります。
・多くの機能を使える
アメブロでは、機能面で大きなハンデを負っています。
例えば、サイトの文字のサイズは何段階もあるわけではありませんし、文字のフォントも限られています。
記事を書いたときに発生するURLも、好きに決められないというデメリットがあります。
さらに、拡張機能がほとんど使えないという最大のデメリットがあります。
それに対しWordPressでは、デザインが豊富で記事を書くときにも多くの機能を使えます。
プラグインを入れることで、機能を好きなようにカスタマイズできます。
なおプラグインとは、スマートフォンでいえばアプリのようなものです。
WordPressでは、プラグインを導入することによって、機能を拡大することができます。
スマートフォンは昔のケータイと違って、アプリを入れて自由に機能をカスタマイズできますが、そういうものです。
・商用利用の制限なし
アメブロは商用利用でも制限があります。
アメブロはもともと商用利用が禁止されているため、アフィリエイトリンクや商品販売リンクを直接貼ることはできませんでした。
しかも目立つところにアメブロの広告が出てしまうので、それによって訪問者のアクセスが流れてしまうという大きなデメリットがあります。
2020年1月現在は、商品販売リンクを貼ることができますが、いつ商品販売リンクが禁止されたり、商用利用が禁止されるかわかりません。
禁止されてから、ビジネスが軌道に乗ってから、WordPressに移管を試みられる方も多いですが、大変な作業量で現実的ではありません。
・SEO効果
アメブロはSEOに適したサイトではないので、最初検索エンジンに乗るまでは早いですが、3か月くらいすると、WordPressブログのほうがSEOに強くなります。
実際にいろんなキーワードでgoogle検索してみると分かりますが、上位に表示されるのは、無料ブログ以外のものばかりです。
そのため、アメブロで検索エンジンで上位表示されるのは極めて困難です。
そのため、最終的にはWordpressなどを使っていくことになります。
独自ドメインの入手
ドメインはムームードメインというサイトから購入します。
もちろん他のドメイン取得サイトからでも良いのですが、ここは安く手に入れることができますのでお勧めです。
サーバーの入手
続いてサーバーを契約します。
お勧めはエックスサーバーというサーバーです。
少しだけ値段は高いですが、サーバーが不具合を起こしにくいため、Web制作者から高い人気を得ています。
このエックスサーバーはx10、x20、x30と3つのプランがあり、それぞれ転送量や容量が違うのですが、x10で大丈夫です。
x10でも十分すぎるくらい容量があります。
画面に従って申し込みをすると、10日間のお試し期間になります。
この期間のうちにお支払いをして、本登録をしてください。
自己紹介
自分は何者なのか?何ができるのかをわかりやすく完結に紹介します。
あまりダラダラ書いても読まれない確立が高いため、大きめのフォント・短い文章で紹介すると効果的です。
- 「自分はWebデザイナー」という事をはっきり書く
- 自分ができることをわかりやすく表記。Photoshop, Illustrator, HTML, CSS, Flash, WordPress, SEOなどなど
- どこに住んでいるか?
- 実務経験があれば年数、書ければ会社名を
- 学校に行った人は行った期間、書ければ学校名を
- 履歴書をアップロードしてもOK(個人情報漏れに注意)
- 過去に受賞した賞や掲載された雑誌があれば紹介する
制作実績
一番大切なのが制作実績。
ひと目で注意を引かれるように工夫しましょう!
- 大きめのスクリーンショット画像を
- 最低でも3作品準備
- URLも忘れず記載。実際にサイトを見てもらう事が大切
- そのサイトを制作した際、自分が何をしたのか完結に書く。Webデザイン、コーディング、Flash ActionScript、マーケティングなどなど
- 制作したサイトの簡単な説明文(長過ぎ注意)
- いつ制作したのか
- Webサイトだけでなく、ロゴ、パンフレットデザインなどもあれば
- クライアントからの感想があれば一諸に掲載する
コンタクトフォーム
簡単に連絡とれるようにするのも大切です。採用担当の人がこのフォームから連絡をくれるかもしれません。
Eメールアドレスを表記するだけだとコピペする手間がかかるため、フォームをおすすめします。
- 問い合わせページへのリンクを目立たせる
- 絶対にエラーを出さないよう、ちゃんと動作するか、何度も確認しましょう
ソーシャルネットワーキングサイト
自分が参加しているSNSを紹介しましょう。
自分がどんな人間なのか、どんな友人がいるのか深く知ってもらえます。
Twitter, Instagram, Facebookなどなど。
- アイコン画像を使ってひと目でわかるようにする
- 個人的すぎると思ったら掲載しない
- 掲載するからには見られても恥ずかしくない内容にする
その他
上記以外に気を付ける点。
- もし実際にクライアント用のWebサイトを制作したことがないなら、CSSテンプレート、WordPressテーマ、アイコンセット、Twitter背景画像などアピールできる作品を作っておく
- 広告・アドセンスはなるべく載せない
できればブログも始める
基本的にブログは自分を表現する場所のため、自身の実績やスキル、普段勉強している事などを記載しておくと仕事の問い合わせが来る可能性もあります。
ただし、これはポートフォリオのWebサイトほど優先順位は高くありません。
駆け出しの慌ただしい時期が過ぎ、落ち着いてから着すると良いでしょう。
その理由は、Webサイトが対企業向け(B to B)であるのに対し、ブログは対個人向け(B to C)的な性格が強いためです。
あくまでも補助的な営業支援ツールとして捉えておくことをおすすめします。
また、ブログもSEO効果などを考え、独自ドメインで作成することをお勧めします。
ライターはブログだけでもOK
文章を扱うライター業の場合は、ブログがそのまま仕事や作品のポートフォリオとして機能するため、独自ドメインのブログを開設しましょう。
ただし、プライベートの内容も書きたい場合は、対企業用のプロモーションと混在させないために、ブログ内の別カテゴリーに分けるか、別の無料ブログなどに分けるなどの対策を取られることをお勧めします。
名刺を作ろう
フリーランスの営業活動にとって、名詞は重要な要素です。
名刺はビジネスの場面で初対面の人に見てもらう最初の作品であり、第一印象を決定づける大きな要素でもあります。
私の同業者は、先進的な方が多く、「このネット時代、デジタル時代に名刺のようなアナログ的なものは必要ない。メールアドレス、Webサイト、ブログのURLを相手にメールすればそれで充分。」と言われる方々が結構います。
そういう方々に限って、サラリーマン経験、会社員経験がほとんどない方が多いです。
私は、IT企業で営業を20数年やってましたが、大事な展示会で名刺を切らすような事は、絶対タブーでした。
名刺なしで営業すると、営業範囲が非常にせばまると私は考えています。
私の同業者は、同業者間のネットワークに強いですが、他業種、他業界との関係づくりが苦手な方々が多いです。
例えば、「異業種交流会」、「プライベートで経営者と知り合う」、「セミナーや展示会で他業種の人と知り合う」時に名刺挨拶できなかったら、2度とその方々と会う事はできません。
そして、意外と名刺は話を広げる事にもとても役に立ちます。
名刺交換の場で、「名刺を作ってくれないか?」とその場でお仕事のご依頼に繋がることもあります。
印象に残る名刺の作り方
印象に残る名刺を渡すことができれば会社や自分を覚えてもらうきっかけとなり、ライバルに差をつけられるかもしれません。
また、名刺は渡した後からも威力を発するものです。
受け取った人が名刺をしまってからも、目立つ、目につきやすい、特徴的、好ましい印象を与える名刺は再び手に取ってもらえる確率が高くなります。
色が変わっている、高級感のある用紙が使われている、凝った加工が施されているといった名刺は、「なんとなく気になる」「捨てるにはもったいない」という理由から捨てられづらいという要素も備えています。
名刺に記載すべき情報とは
名刺にどんな情報を記載するかは、十分に吟味すべき項目です。
必須事項を忘れずに載せることはもちろんですが、一工夫としてプラスした情報がビジネスでのつながりや付き合いをサポートしてくれることもあります。
名刺に載せる必須項目には次のものがあります。記載漏れがないよう必ずチェックしましょう。
肩書、職業
肩書も忘れずに。フリーランス用名刺では「デザイナー」「WEBデザイナー」などの職業を入れます。
名前
問題はデザインで、通常はきちんと真っ先に目に入るよう、目立つ場所に目立つ大きさで記載します。
ローマ字による読みを併記するのも親切です。
電話番号
会社や事務所の電話番号を。フリーランスは携帯番号を記載します。
Eメールアドレス
メールアドレスも必須です。
上記は必須事項ですが、それ以外にも相手にとって有用と思われる情報を記載してもいいでしょう。次のようなものがあります。
ロゴ
ロゴマークやアイキャッチを名刺に入れるときは、一般的には右上か左上に配置します。
しかしこれも常識とは異なるレイアウトにする方法もあります。
あえてセンターにロゴマークを置いたり、地に敷いたりといったアイデアも考えられるでしょう。
住所
事務所などの住所です。郵便番号も忘れずに記載を。
最近は「必ずしも名刺に住所の記載は必要ない」と考える人も多く、無記載の名刺も増えてきました。
特にフリーランスは、自宅を仕事場にしている人も多いので、プライバシー保護やセキュリティーを優先して、ビジネス目的の名刺であっても住所の記載はなくても良いと考えます。
また、用途によって「住所記載あり」と「住所記載なし」の2種類の同じデザインの名刺を作るのもお勧めします。
そうすれば、営業先や取引先には住所記載の名刺、展示会や異業種交流会などのイベントには住所記載なしの名刺と使い分けることができます。
WebサイトやブログのURL
WebサイトかブログのURLを。
SNSのアカウント
プライベートで使用しているSNSは、名刺の使用シーンを熟慮してから掲載しましょう。
自分で名刺デザインされない方は、下記whooがお勧めです。
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